炭水化物・糖質  

 炭水化物とは

炭水化物は、私たちの健康を維持する上で重要な栄養素であり、「糖質」と「食物繊維」の2つに大きく分けることができます。

【 糖質 】
糖質は1g = 4kcalのエネルギーを発生させ、私たちの体を動かすのに重要な役割を果たします。「糖質」というと甘いお砂糖をイメージしますが、ご飯などの主食やイモ類に多く含まれるでんぷんも「糖」の一種です。
そのほか、果物に含まれる「果糖」や、乳製品に含まれる「乳糖」などがあります。

【 食物繊維 】
それに対し、食物繊維は人の消化酵素では消化されないものを言い、一部は腸内細菌によって分解吸収されますが、基本的にはエネルギーを発生させずそのまま体外へ排出されるため、便のカサを増やして腸内環境を整える働きなどがあります。

 糖質がエネルギーや脂肪に変わる仕組み

私たちが食事をすると、食品に含まれる糖質は消化・吸収されて、大部分は肝臓や筋肉に貯蔵されます。この貯蔵された糖質はグリコーゲンと呼ばれます。
グリコーゲンは、エネルギーが必要になった時にすぐに使われます。
しかし、このグリコーゲンがまだあるのに、どんどん食事で糖質を摂取すると、過剰になったグリコーゲンは体脂肪として蓄積されてしまいます。
糖質は体にとっては大切なエネルギー源ですが、摂り過ぎると脂肪として貯えられ、肥満の原因となります。

 どのくらい摂取したらよいのか

第7次食事摂取基準によると、1日の摂取エネルギーに対し50%~70%の割合で摂取することが望ましいとされています。
糖質は不足しても、過剰に摂取しても健康に害を与えます。
適度な摂取を心がけましょう。

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