ダイエット博士のQ&A

ダイエット博士


Q:むくみってどういうもの?
A:体の中にいらない水分がたまった状態のことをいうのじゃ。

<どの部分に水分がたまるの?>
細胞と細胞の間じゃ。
通常も細胞間は水分で満たされているのだが(これを細胞間液と呼ぶ)、この水分の量が通常より増えるとむくみになってしまうのじゃ。
<なぜたまってしまうの?>

細胞間液とは、動脈からにじみ出た水分で、この水分には酸素や栄養素が含まれている。
細胞は、この細胞間液から栄養素を取り入れて、エネルギーを作り出すのじゃ。
エネルギーを作り出した後は、不要になった水やゴミができるので、細胞はこの老廃物を再び細胞間液に捨てるのじゃよ。すると、静脈やリンパ管がこの老廃物を回収して、最後は尿として体外へ排泄するのじゃ。しかし、血液やリンパ液の流れが悪いと、細胞間液から老廃物をスムーズに回収できないので、細胞間液にいらない水分やゴミがどんどんたまっていってしまうのじゃよ。
これが、むくみじゃ。

<病気で起こるものもある>
むくみには様々な原因があり、心配しなくてもよいものと病気が原因で起こるものがある。
主な原因は、栄養障害、腎臓病、肝臓病、心臓病、更年期障害、妊娠中毒症などじゃ。
朝、顔がむくんでいても、1〜2時間後になくなれば心配する必要はない。
しかし、むくみがなかなかとれなかったり、おでこやすねのかたい部分を指で押した跡が、すぐに戻らなかったり、へこんだままという場合はむくみがひどくなった状態なので、一度病院で診察を受けた方がよいぞ。

Q:なぜ足はむくみやすいの?
A:重力と筋力のせいじゃ。

<重力>
下半身は心臓から遠く、また重力の影響もあり、血液が心臓にかえりにくいため、血行が悪くなるのじゃ。そのためにむくんでしまう。
<筋力>
血液やリンパ液を足から心臓へ戻すには、筋肉の力が必要じゃ。
しかし女性は、筋肉量が少なく筋力が弱いので、男性よりもむくみやすいのじゃ。

Q:むくみが下半身太りの原因って本当?
A:本当じゃよ。


女性の下半身太りの原因の多くはむくみなのじゃ。
「頑張って食事制限をしているし、運動も心掛けているのに、ちっとも痩せない。」
そんな人はむくみを持っているかもしれないぞ。


<むくみチェック>
チェックも数が多ければ多いほど、むくみがちじゃよ。

デスクワークで座りっぱなしである
立ち仕事が多い
きつい下着をつけていることが多い
味の濃い食べ物やインスタント食品が好き
甘い食べ物が好き
冷たい飲み物や食べ物が好き
靴下や下着の跡が残る
ヒールの高い靴を愛用している
防寒よりおしゃれを重視。冬でも半袖、薄着、ミニスカートが多い
運動不足である
睡眠時間が少ない、12時過ぎても起きている


では、なぜむくみで太ってしまうのか、説明していくぞ。

<むくみで太るメカニズム>

体内のいらない水分やゴミ(通常より増えた細胞間液)が細胞のまわりにあると、細胞が元気に働くことができないのじゃ。
細胞の働きが悪いとエネルギーが作られにくくなり、同時に冷えも起こる。
エネルギーが作られにくくなると、食べ物からのエネルギーが充分に消費されないので、エネルギーが余る。すると、余ったエネルギーは脂肪に変えられて、皮下脂肪として蓄えられるのじゃ。
それだけでなく、脂肪細胞は細胞間液を吸収してしまうので、脂肪細胞がどんどん大きくなる。
脂肪細胞が大きくなるということは、結果的に太るということじゃ。
一方で、脂肪細胞の肥大により、血管が圧迫されることによって、血液の流れが悪くなり、尿の出が悪くなる。尿の出が悪くなるということは、体内にいらない水分がどんどん溜まることじゃ。すると、ますますむくみを悪化させてしまう。
いかにダイエットによくないか、理解できたかな。下の図を参考にすると理解しやすいぞ。

むくみの仕組み


Q: むくみをとる方法はないの?
A: むくみを改善するには、血液とリンパ液の流れを
よくすることが大切じゃ。ポイントは6つある。

<筋肉を鍛える>
下半身の筋肉を鍛えることで、血液やリンパ液が戻りやすくなるぞ。
ウォーキングや、つま先立ち運動で筋肉をつけよう。
運動前にアミノ酸を補給しておくと、さらに効果的じゃ。
<食生活>
まず、ナトリウムの量を減らすことが大切じゃ。
食塩など塩味の強いものや、インスタント食品などの摂取の仕方に気をつけよう。
次に、カリウムとビタミンB1の豊富な食品に注目じゃ。
カリウムは、むくみの原因となるナトリウムを排泄し、利尿効果がある。
また、ビタミンB1が不足すると、血行が悪くなりむくみを引き起こすので、不足しないように。
● おすすめ
海藻類、いも類、大豆・大豆製品、きゅうり、バナナ、トマト、れんこん、かぼちゃ、
春菊、せり、豚肉、かつお、そば
<保温>
体が冷えていると、血管が収縮し血行が悪くなるぞ。
下半身を冷えから守り暖めることで、血行がよくなるのじゃ。
● おすすめ
膝掛け、暖かい靴下、ホッカイロ、脚にあたるヒーター
<下着と靴>
スタイルをよくみせる為のガードルやボディースーツ、ヒールの高い靴や窮屈な靴は、むくみ
の原因となるぞ。圧迫する力が強いので、血行が悪くなってしまうのじゃ。
むくみがひどい人は使わない方が無難じゃ。
むくみを改善させるサポートタイプの靴下も、長時間つけているとかえってむくんでしまう
ので、使い方に気を付けよう。
<入浴法>

入浴法を変えるだけで、水分代謝がよくなるぞ。

● おすすめ反復入浴法

心臓から遠い足、腰、お腹、肩の順にお湯をかけて、体の汚れを流す。
5分間お湯につかる。少しぬるめのお湯(38〜40℃)が良いぞ。
  これは、新陳代謝を高めるためのウォーミングアップじゃ。
バスタブから出て休憩5分。シャンプーはこの時済ませる。
  お湯から出て休憩をとることによって、新陳代謝がアップするぞ。
8分間お湯につかる。
  この入浴で老廃物を含んだ汗がたっぷり出てくるぞ。
休憩5分。体を洗う。
5〜8分間入浴後、出る。
  ここでさらに汗が出てくるぞ。
休憩20分。横になるか、足をやや高めにして座る。
  入浴による疲れをとるために休憩する。
  飲み過ぎない程度に、適度に水分を補給するといいぞ。
<マッサージ>

血液やリンパ液の流れをよくするために、入浴後のマッサージを心掛けよう。
毎日のマッサージによって、むくみが解消され、尿の出もよくなるぞ。


● おすすめマッサージ
軽い力でマッサージすることがポイントじゃ。

・足のマッサージ(片足5分ずつが目安じゃ)
鎖骨のくぼみを4本の指で軽く押す。
足の甲から指にかけて円を描くようにさする。5周。
足の指を1本ずつつまんで回し、引っ張る。
足首を両手で握り、雑巾を絞るようにこすり上げる。
くるぶしの延長線上(ふくらはぎ、太もも、脇腹)をさする。
脇の下まで到達したら、脇の下を4本の指でよく揉みほぐす。


・ 手のマッサージ(片腕5分ずつが目安じゃ)
手の甲から指にかけて円を描くようにさする。5周。
手の指を1本ずつつまんで回し、引っ張る。
手首を握り、雑巾を絞るようにこすり上げる。
腕をさする。
脇の下まで到達したら、脇の下をよく揉みほぐす。
鎖骨のくぼみを4本の指で軽く押す。



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