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1日2食しか摂らない人と3食摂っている人とでは皮下脂肪厚の違いも確認されています。今回は食事の回数と肥満の関係に注目をしました。

同じ量を食べるのであれば太りにくい食べ方の方がいいですよね。
実はダイエットには食べている量の他に、どんな食べ方をしているかも大切な要因です。
はじめに、以前に調査をした国民栄養調査の結果をお話します。
それは1日3食のうち、欠食のある人と欠食の無い人との皮下脂肪厚を測定したというものです。
結果は、欠食のある人の方が男女ともあきらかに皮下脂肪厚が高かった、というものです。(↓図1)
やはり、まとめ食いは太りやすく、1日規則正しく3食食べることが基本です。



では、1日4食、5食と増やした場合はどうでしょうか?
小動物を使った実験で、一定量の餌を1回で食べさせた場合と6回に分けて食べさせた場合とを比較した結果、なんと6回の方が太りにくかったという結果が出たのです。
そして、ヒトでの試験では1日の食事回数が2~6回の間で、男女とも食事回数の少ない人ほど肥満の程度が増加するということがわかった、という結果があります。
また、食事の回数を増やすことによりコレステロールの低下が見られたという結果もあります。
このメカニズムはまだ証明はされていないようですが、偏った食べ方によりインシュリンの分泌を上昇させ脂肪の合成能が高まる、食事による熱産生(DIT※1)が少なくなり余分なエネルギーが体脂肪になるなどの可能性が考えられるようです。


その昔、ある力士がこんなことを話していました。
「引退時に135kgあった体重が引退後120kgに落ちたのは、現役時代には朝食抜きで稽古を始め1日2食で過ごしていたところを、1日3食にしたので体重が減少したのだ。」と。
もちろん1日の摂取エネルギーは同じで、という前提ですが、1日2食の人は3食に、3食の人は4食してみてはいかがでしょうか。


※ 1 DIT・・・特異動的作用(食事誘導性熱代謝)
食事を摂取した時に、咀しゃくや消化、吸収、代謝など食事にともなうエネルギー消費のことです。
食事をすると体がポカポカしてきますよね。食事をすることで熱が生産されエネルギーを消費するわけです。
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