過激な方法や誤ったダイエット法は、体にとってとても危険! ここでは、ダイエット博士が正しい方法や間違った方法をご紹介します。

ダイエット博士のQ&AHakase

 
「そんなのお腹が空くからでしょう」といわれてしまいそうだが、「なぜお腹が空くのか」「体の中のどのようなシステムで食べる判断がなされ、いつ食べはじめるのか」といった詳しいことは、まだ謎が多いのじゃ。
朝・昼・晩の決まった時間に食べるのは、毎日の習慣として個人、家族、社会が決めることであって、体の命令に従っているからではない。では、その拘束がなくなった時、人間はどれくらい食べるのだろうか。おそらく、本能の赴くまま食べてしまうかもしれん。
例えば、巷で人気の食べ放題。ケーキでも寿司でも焼肉でもなんでもいいんだが、好きなものならいくらでも食べられるじゃろ。どんなにお腹が一杯になっても、目の前においしそうなものが出てきたら、つい手が伸びてしまうんじゃないかな。よく女性が「お腹が一杯でも、食後のデザートは別腹!」なんていうのもいい例じゃ。
これは理性ではなく、本能のなせる技なのじゃ。食欲の秋に打ち勝つためには、本当に体が食べ物を必要としてるのか、冷静になって食欲にストップをかける必要がある。
 
では“食欲”チェックテストで診断じゃ。質問は5つのタイプに分かれてる。それぞれのタイプに○が何個あるか数えてみてくだされ。○が2個以上あったところがあなたのタイプじゃ。2個以上のタイプがいくつもあったら、あてはまる全てのタイプの解説を読んでくだされ。
<Aタイプ>
チェック1 性格的に物事が一度できちんとおさまらないと気分が悪い
チェック2 食事の残り物はとっておいて後で食べることが多い
チェック3 食事を残すのはマナー違反だと思うしもったいない
チェック4 後片付けなどをしながら残り物をつまんでしまうことがよくある
<Bタイプ>
チェック1 アルコール類を飲まなければ眠れないということがよくある
チェック2 気分転換といって何かを口にすることがよくある
チェック3 イライラしたり落ち込んだりすることが人よりも多いと思う
チェック4 イライラすると無意識のうちに食べてしまうことがよくある
<Cタイプ>
チェック1 「○○食べ放題!」なんて聞くとすぐに行きたくなる
チェック2 腹八分目では満足できない。おなかいっぱいになるまで食べたい
チェック3 食料品の安売りを見かけるとついついまとめ買いしてしまう
チェック4 用事は少しずつではなくまとめて片付けてしまう方が好き
<Dタイプ>
チェック1 なんとなくお菓子をつまんでしまうことがよくある
チェック2 お菓子や清涼飲料水は常に買い置きがありきらすことがない
チェック3 テレビをみながら、または新聞を読みながら食事をすることが多い
チェック4 食事を抜く日があっても、おやつを抜く日はない
<Eタイプ>
チェック1 インスタント食品は調理時間が短くなって便利なのでよく利用する
チェック2 昼食は外食や買ってきたもので済ますことが多い
チェック3 献立を考えたり栄養のバランスを考えながら食事をするのは苦手
チェック4 コンビニ弁当や、できあいのお惣菜をよく利用する
 
<Aタイプ>…つまみ食い&残り物食いタイプ  主婦に多いタイプ。後片付けをしながら子供が残したものを食べたり、袋に少し残ったお菓子を食べていないかな?あなたは食べ残すことに罪悪感があるタイプじゃな。
確かに主婦の立場としては食べ物を残すのは辛いこと。でもそれを食べてしまうことは、体をごみ箱にして食べ物を捨てているのと同じじゃよ。それを繰り返していれば、いつのまにか立派なおなかの持ち主になってしまうぞ。
ここはひとつ、主婦として食品管理のプロになることを目指して頑張ろう。食事は食べ残しが出ないように計算して作る。多めに作ったときは、残りそうな分を冷凍保存し、次の食事に再利用じゃ。ラップをして冷蔵庫にしまうだけだと、後でつまみ食いする恐れがあるのでおすすめできないぞ。
<Bタイプ>…ヤケ食い&気晴らし食いタイプ
イライラすると知らないうちにお菓子を食べたり、友だちとおしゃべりしながらついたくさん食べてしまう。そんなヤケ食い、気晴らし食いしてしまう人がこのタイプじゃ。夢中になる趣味も特になく、運動も嫌いで、ストレスを発散させる方法が見つからない人は、このように食べることに走ってしまいがちなのじゃ。気晴らし食いは甘いものを食べている場合が多く、それが太るもとになるわけじゃ。
このタイプは、食べること以外のストレス解消法を見つけることが何よりも大切じゃよ。話し相手や、趣味の仲間を持つのもいいこと。自分が気晴らしのために食べていることに早く気付いて、リラックスする時間を作るといいぞ。食べ物を衝動買いせず、買い置きしないこともダイエット成功につながるぞ。
<Cタイプ>…どか食い&まとめ食いタイプ  食べ放題が大好きで、満腹にならないと気がすまないから、ついどか食いしがちじゃな。忙しくて食事時間が不規則なためまとめ食いしてしまうのもこのタイプ。
まずはゆっくりとよくかんで食べる習慣を身につけよう。食事を味わって食べることも大切。こうすると、腹八分目でも満腹感が得られるんじゃ。
まとめ食いは、主婦だけでなく仕事や子育てで忙しい人にも多い。そんな人は3食規則正しく食べられるように生活そのものを改善しよう。ストレス解消が食にむかないように、食べること以外の趣味も必要じゃな。
<Dタイプ>…だらだら食い&ながら食い  自宅にいる時間の長い専業主婦に多いタイプ。一度食事日記をつけてみることをすすめるぞ。チョコチョコと何度もお菓子を食べてはいないかな?ジュースや清涼飲料水などをお茶代わりにしていないかな。1度にとるカロリーは少しでも、それがたまれば1食分のカロリーにも匹敵するのじゃ。
また、ひとりで食事をとる時などは、ついテレビをみたり新聞を読んだりしてしまいがちじゃ。このように、食事に集中できないと満腹感が感じられず後でついついお菓子に手が伸びてしまう。
このタイプは、まずお菓子や清涼飲料水の買い置きをやめよう。どうしてもおやつを食べたい時は、ヨーグルトや寒天などの低カロリーで栄養を補えるものを食べよう。満足感が得られるように、きちんとテーブルにむかって集中して食べることも忘れずにな。
<Eタイプ>…コンビニ食&手軽食  テイクアウトの弁当や、できあいのお惣菜、インスタント食品を利用することが多いタイプ。同じメニューでも、こうした食品より手作りした方がカロリーがおさえられるし、栄養バランスもよくなるのじゃよ。
たとえ手軽食で1食をすますにしても、揚げ物などは避け、野菜や魚、豆製品が入ったものを選んで。味の濃いものもご飯がすすむので要注意。低脂肪牛乳や、野菜ジュースを添えて、栄養バランスをよくするのもポイントじゃ。
インスタント食品では、めん類に注意。カロリーが高い割には栄養が偏るので満足感が得られない。一度、市販のカロリーブックをよく読んで、手軽食のカロリーと栄養バランスを確かめておくと選ぶ時の参考になるぞ。
 
まずは自分の食生活を知ることが第一じゃ。毎日食事日記をつけて、太りやすい食べ方のくせ、栄養の偏り具合、実際に食べた量を知り、太る原因を見つけよう。日記には、“いつ”、’‘何を’‘、“どのくらい’‘、“何をしながら’‘、”誰と’‘、”どこで’‘、”どんな気分で”と記入しよう。”どんな気分”は必須項目じゃ。空腹感以外で、つい食べてしまうときの気持ちを自覚できるぞ。表を参考にして今日からはじめてみてはいかがかな。
 
次に、どこで太る原因を作っているかを発見しよう。
例を見てわかるように、前日にイチゴムースを買っていなければ余計に食べずに済んだのじゃ。  お腹が空いている時に買い物に行って、余分な食べ物を買いこむのは”太る自分”を作る大きな原因になる。”会社帰りになんとなくコンビニに行く’‘、”目のつく場所に食べ物を置いておく”などというように、最終的に‘食べる’につながる行動は要注意じゃよ。結果的に、食べてしまうだろうと予想のつくことはしないように。自分の側に食べ物がなければ絶対に食べることはないじゃろ。このような‘買い癖’のある人は、ちょっと行動をなおしただけでダイエット成功の第1歩が踏み出せるはずじゃよ。  最後は、ゆったりとした気持ちでダイエットに望むことじゃ。人間は食欲と戦っても、必ず負けてしまうものなのじゃよ。無理に食欲を抑えれば抑えるほど、それが大きなストレスになる。すると、そのストレスを解消するためにドカ食いするという悪循環が生まれるのじゃ。食べることは、手軽なストレス解消法。だから、「食べたい!」と思ったら、本当に空腹なのか、それとも心が欲しがっているだけなのかを見極める必要がある。食べること以外の、ストレス解消法をみつけることもダイエットを成功させるポイントじゃよ。
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